自宅で使える組み立て式防音室として知られている「VERY-Q(ベリーク)」。
宅録、歌の練習、ナレーション収録、配信、テレワークなどに使える便利な防音ブースですが、購入しようとすると最初に困るのが「種類の多さ」と「型番の分かりにくさ」です。
公式サイトや販売ページを見ても、
・VERY-Q
・VERY-Q Plus
・VQ910
・HQ910
・VQP960
・HQP960
・VQPP960
・HQPP960
・Gaming Booth
・960 Booth Set
など、似たような名前がたくさん出てきます。
しふるちゃん表記揺れなのか、表現が統一されていないんだよね。
自分が今見ている商品も、どれなのかわかんなくなっちゃう



色々な製品があるのは魅力的ですが、〇〇シリーズやら△△モデルやら、おまけに商品名が似ていて、違いがわかりづらいんですよね。
ちなみに大きく分けると、商品は全部で6種類になります。
私自身もVERY-Qを実際に購入して使っていますが、購入前は「結局どれを買えばいいのか」がかなり分かりづらく感じました。
VERY-Qは、性能が良い組立式の防音室にしては確かにお買い得ですが、それでも安いモデルでも十万円以上、上位モデルでは数十万円する高価な商品です。型番や仕様を間違えて購入すると、かなり大きな失敗になります。
この記事では、VERY-Qシリーズの違いを、実際に購入したユーザー目線で整理します。
「VERY-Qの違いが分からない」
「VQP960とVQPP960の違いを知りたい」
「自宅や賃貸で使える組み立て式防音室を探している」
という方の参考になれば幸いです。
まず結論|VERY-Qはどれを選べばいい?
最初に結論からまとめると、VERY-Qは用途別に考えると選びやすいです。
| 目的 | おすすめモデル | 理由 |
|---|---|---|
| とにかく反響を減らしたい | VQ910/HQ910 Vocal Booth Set | 吸音に特化したモデル。防音より録音環境の改善向き |
| 標準的な防音ブースがほしい | VQP960/HQP960 Booth Set | 0.5畳の定番防音モデル。宅録・ナレーション・軽い歌練習に使いやすい |
| 防音性能を重視したい | VQPP/HQPP960 Booth Set | VERY-Q Plusの0.5畳モデル。防音性能・耐久性重視 |
| 机や椅子を入れたい | VQP1870/HQP1870 Booth Set | 1.0畳サイズ。DTMや作業環境をまとめやすい |
| 配信・ゲーム実況・DTM用の個室にしたい | VQPP08-GB / VQPP1330-GB | Gaming Booth系。デスクやチェアを入れる前提で選びやすい |
個人的に、宅録や歌の練習目的で最初に比較すべきなのは、VQP960とVQPP960です。
もう少し広さが欲しい方や楽器演奏をする方なら、VQPP08-GBもかなり良い選択肢だと思います。
正直宅録でもマイクやモニターを配置することを考えると、VQPP08-GBくらいの広さがあった方が良かったと後悔している部分もあります。私が購入したときには、まだ販売されていなかったというのもあるのですが…。
※なお、GB系は高さが11cm低くなり内寸は183cmとなるため、高身長の方は注意が必要です。
価格を抑えつつ防音室を導入したいならVQP960。
防音性能や耐久性を重視して、長く使うつもりならVQPP960。
もう少しお金を出せるよって方は、VQPP08-GB。
この辺を軸に考えると、VERY-Q選びはかなり分かりやすくなります。
ちなみに私が実際に購入したのは、VQPP960 Booth Setです。
VERY-Qの型番の読み方
VERY-Qは、型番の意味が分かるとかなり整理しやすくなります。
| 表記 | 意味・見分け方 | 補足 |
|---|---|---|
| VQ | グレー | グレー色の製品 |
| HQ | アイボリー | アイボリー色の製品 |
| VERY-Q | ベーシックシリーズ | 導入しやすい標準シリーズ |
| VERY-Q Plus | ハイランクシリーズ (ハイエンドモデルとも) | 防音性能を高めた上位シリーズ |
| VQ/HQ | 吸音 | 反響を抑える用途が中心 |
| VQP/HQP | 吸音+防音 | ベーシックシリーズの防音モデル |
| VQPP/HQPP | 吸音+防音(上位) | つまりVERY-Q Plusとイコール |
| 960 | 0.5畳サイズ | 標準的な小型ブース |
| GB | Gaming Booth | 配信・ゲーム実況向け |
例えば「VQPP960」は、次のように読めます。
・VQ:グレー
・PP:上位防音グレード
・960:0.5畳サイズ
つまり、VQPP960は「グレーの0.5畳サイズの上位防音モデル」と考えると分かりやすいです。
同じように、HQPP960は「アイボリーの0.5畳サイズの上位防音モデル」です。
VERY-Qは公式サイトや販売ページによって商品名の見え方が変わることがありますが、型番の意味を押さえておくと、自分が今どの商品を見ているのか迷いにくくなります。
VERY-Qシリーズ比較表
VERY-Qの主要なブースセットを一覧で整理すると、次のようになります。
| 型番 | 別名・商品名 | シリーズ | 仕様 | 広さ | 備考 | オススメ度 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| VQ910/ HQ910 | 910 Vocal Booth Set | VERY-Q | 吸音 | 0.5畳 | 取っ手なし 床なし | ★★★☆☆ |
| VQP960/ HQP960 | 960 Booth Set | VERY-Q | 吸音+防音 | 0.5畳 | 引き手あり 床あり | ★★★★☆ |
| VQP1870/ HQP1870 | 1870 Booth Set | VERY-Q | 吸音+防音 | 1.0畳 | 広めの標準モデル | ★★★★☆ |
| VQPP960/ HQPP960 | 960 Booth Set | VERY-Q Plus | 吸音+防音 | 0.5畳 | 金属製取っ手・上位モデル | ★★★★★ |
| VQPP08-GB | VERY-Q Plus Gaming Booth | VERY-Q Plus | 吸音+防音 | 0.8畳 | 配信・DTM向け | ★★★★★ |
| VQPP1330-GB | VERY-Q Plus Gaming Booth | VERY-Q Plus | 吸音+防音 | 1.2畳 | 大型の配信・作業向け | ★★★★☆ |
この表で特に注意したいのは、VQP960とVQPP960です。
どちらも0.5畳サイズの「960 Booth Set」ですが、VQP960はベーシックシリーズ、VQPP960はVERY-Q Plusのハイランクモデルです。
名前だけを見ると似ていますが、シリーズ、価格帯、防音性能、取っ手の仕様が異なります。
なお、VQP1870/HQP1870を除いて、表の下にいくほど価格が10万円ずつアップしていきます。
防音性能比較表
VERY-Qを選ぶうえで特に気になるのが、防音性能です。
目安としては、次のように整理できます。
| モデル | 仕様 | 防音性能の目安 | 向いている用途 |
|---|---|---|---|
| VQ910/HQ910 | 吸音 | -12dB程度 | 反響対策、録音環境の改善 |
| VQP960/HQP960 | 吸音+防音 | -25dB程度 | 宅録、ナレーション、配信、軽い歌練習 |
| VQP1870/HQP1870 | 吸音+防音 | -25dB程度 | 広めの宅録、DTM、作業スペース化 |
| VQPP/HQPP960 | 吸音+防音 | -30dB程度 | 歌録音、声優練習、本格的な宅録 |
| VQPP08-GB | 吸音+防音 | -30dB程度 | 配信、ゲーム実況、DTM、省スペース作業 |
| VQPP1330-GB | 吸音+防音 | -30dB程度 | 配信部屋、広めの作業環境、複数モニター |
ただし、dBの数字は「どんな音でも必ずその分だけ小さくなる」という意味ではありません。
音の高さ、声の出し方、楽器の種類、設置場所、床や壁の構造によって体感は変わります。特に低音や床を伝わる振動は残りやすいので、防音室を置けば完全に無音になるわけではありません。
それでも、吸音だけのVQ910と、防音タイプのVQP960・VQPP960では用途が大きく変わります。
音漏れ対策を考えるなら、基本的にはVQP960以上を候補にした方が良いです。
VQP960とVQPP960の違い
VERY-Q選びで一番迷いやすいのが、VQP960とVQPP960の違いだと思います。
どちらも0.5畳サイズで、宅録や歌の練習に使いやすいモデルです。しかし、シリーズとしては別物です。
| 比較項目 | VQP960/HQP960 | VQPP/HQPP960 |
|---|---|---|
| シリーズ | VERY-Q | VERY-Q Plus |
| 位置づけ | ベーシックな防音モデル | ハイランク防音モデル |
| 広さ | 0.5畳 | 0.5畳 |
| 防音性能の目安 | -25dB程度 | -30dB程度 |
| 取っ手 | 引き手 | 金属製取っ手 |
| 床 | あり | あり |
| 価格帯 | 抑えめ | 高め |
| 向いている人 | 費用を抑えて防音室を導入したい人 | 防音性能と長期使用を重視したい人 |
私が選んだのは、VQPP960 Booth Setです。
理由は、歌やナレーション収録で使うことを考えると、あとから「やっぱり上位モデルにしておけばよかった」と思う可能性があったからです。
VERY-Qは安い買い物ではありません。価格差はありますが、長く使う前提なら、最初から防音性能の高いモデルを選ぶのも十分ありだと思います。
それと取っ手に関してですが、金属製というよりも取っ手の形が変わったことで、VQP960よりも使いやすくなったという声が多いようです。
各モデルの違いを詳しく比較
ここからは、各モデルの特徴をもう少し詳しく見ていきます。
VQ910/HQ910 Vocal Booth Set
※VERY-Qは、Amazonでは全ての製品の取り扱いがありません(2026/06/14現在)
VQ910/HQ910 Vocal Booth Setは、吸音に特化した0.5畳の録音用ブースです。
防音室というよりは、部屋の反響を減らして録音しやすくするための吸音ブースと考えた方が分かりやすいです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 仕様 | 吸音 |
| 広さ | 0.5畳 |
| カラー | VQ:グレー / HQ:アイボリー |
| 外寸 | 幅960 × 高さ2050 × 奥行960mm |
| 内寸 | 幅860 × 高さ2000 × 奥行860mm |
| 重量 | 約44kg |
| 防音性能の目安 | -12dB程度 |
| 取っ手 | なし |
| 床 | なし |
おすすめなのは、音漏れ対策よりも「マイクに入る反響を減らしたい人」です。
たとえば、ナレーションやボイス収録で部屋鳴りを減らしたい場合には候補になります。
一方で、賃貸で周囲への音漏れを抑えたい、歌の練習をしたい、という目的なら、VQP960以上を検討した方が安心です。



この型番は、アイボリーの方が1万円くらい値段が高いみたいだよ
VQP960/HQP960 Booth Set
VQP960/HQP960 Booth Setは、0.5畳サイズの吸音+防音ブースです。
VERY-Qの中では標準的な防音ブースで、宅録、ナレーション、歌の練習、ギター練習などを考えている人が最初に候補にしやすいモデルです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 仕様 | 吸音+防音 |
| 広さ | 0.5畳 |
| カラー | VQP:グレー / HQP:アイボリー |
| 外寸 | 幅960 × 高さ2050 × 奥行960mm |
| 内寸 | 幅860 × 高さ1940 × 奥行860mm |
| 重量 | 約71kg |
| 防音性能の目安 | -25dB程度 |
| 取っ手 | 引き手 |
| 床 | あり |
VQ910との大きな違いは、防音タイプであることです。
反響を減らすだけでなく、外への音漏れを抑えたいなら、VQP960の方が候補になります。
ただし、0.5畳なので広さには限りがあります。マイクスタンドを置いて立って歌う、椅子に座ってナレーションを録る、といった使い方には向いていますが、大きなデスクや複数機材を中に入れるには狭いです。



価格と性能のバランスが良い商品だね
VQP1870/HQP1870 Booth Set
VQP1870/HQP1870 Booth Setは、VQP960より広い1.0畳サイズのモデルです。
デスクや椅子を入れたい人、DTM環境をブース内にまとめたい人、0.5畳の閉塞感が気になる人にはこちらが候補になります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 仕様 | 吸音+防音 |
| 広さ | 1.0畳 |
| カラー | VQP:グレー / HQP:アイボリー |
| 外寸 | 幅1870 × 高さ2050 × 奥行960mm |
| 内寸 | 幅1770 × 高さ1940 × 奥行860mm |
| 重量 | 約84kg |
| 防音性能の目安 | -25dB程度 |
| 床 | あり |
VQP960よりかなり広くなるので、作業性は上がります。
ただし、横幅が大きくなる分、設置場所の確認はかなり重要です。購入前に、部屋の寸法だけでなく、搬入経路や扉の開閉スペースも確認しておいた方が良いです。



大きい分、ちょっと値段は高くなっちゃうね。
この商品だとVQPP08-GBとの比較になるかも。
広さを選ぶなら1870で、ちょっと狭くても防音を選ぶなら08-GB
って感じかな?
VQPP/HQPP960 Booth Set
VQPP/HQPP960 Booth Setは、VERY-Q Plusの0.5畳モデルです。
私が実際に購入したのも、このVQPP960 Booth Setです。
ベーシックシリーズのVQP960に対して、VQPP960はハイランクモデルという位置づけです。防音性能や耐久性を重視するなら、かなり有力な候補になります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 仕様 | 吸音+防音 |
| 広さ | 0.5畳 |
| カラー | VQPP:グレー / HQPP:アイボリー |
| 外寸 | 幅960 × 高さ2050 × 奥行960mm |
| 内寸 | 幅860 × 高さ1980 × 奥行860mm |
| 重量 | 約75kg |
| 防音性能の目安 | -30dB程度 |
| 取っ手 | 金属製 |
| 床 | あり |
VQP960より価格は上がりますが、歌録音や声の収録をしっかり行いたい人には、こちらの方が安心感があります。
また、VERY-Q Plusはハイランクシリーズとして扱われており、ベーシックシリーズより防音性能や耐久性を重視したモデルです。
構成部品の名前を調べたところ、マジックテープ自体の性能にはVQP960と違いはなさそうです。
壁用パネル、床ユニット、天井ユニットによる違いがメインですね。
あとは、扉周り用の防音マジックテープが追加で付属するという点ですね。



VQP960と最後まで悩みました。-5dbの違いで+10万円ですからね…
私はとにかく少しでも高い防音性能を求めていたので、結果的にVQPP960にしました。
実際の組み立て方法、使い勝手、防音性能を測った結果については、別記事で詳しく紹介します。
【関連記事】VQPP960 Booth Setの組み立て方法とレビュー(準備中)
【関連記事】VERY-Qの防音性能を実際に測ってみた(準備中)
VQPP08-GB
VQPP08-GBは、VERY-Q Plus Gaming Boothの0.8畳モデルです。
0.5畳より広く、1.2畳よりはコンパクトなので、配信・ゲーム実況・DTM・テレワーク用の小さな作業ブースとして使いやすいサイズです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 仕様 | 吸音+防音 |
| 広さ | 0.8畳 |
| カラー | グレー ※アイボリーはオプション扱い |
| 外寸 | 幅1440 × 高さ1890mm × 奥行970 |
| 内寸 | 幅1335 × 高さ1830mm × 奥行865 |
| 重量 | 約66kg |
| 防音性能の目安 | -30dB程度 |
| 取っ手 | 金属製 |
| 床 | あり |
デスクや椅子を入れたいけれど、部屋のスペースに余裕がない人には検討しやすいモデルです。
通常の0.5畳ブースとは形状や用途が違うので、購入前に設置予定のデスク、椅子、モニターのサイズを必ず確認した方が良いです。



0.5畳のものと比べて、1LDKくらいの部屋だと圧迫感があるかも。
買う場合は、自分のお部屋とよ~く相談しないとだね。
VQPP1330-GB
VQPP1330-GBは、VERY-Q Plus Gaming Boothの1.2畳モデルです。
ゲーミングデスク、チェア、モニターなどを入れて、配信部屋のように使いたい人向けの大型モデルです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 仕様 | 吸音+防音 |
| 広さ | 1.2畳 |
| カラー | グレー ※アイボリーはオプション扱い |
| 外寸 | 幅1330 × 高さ1890mm × 奥行1560 |
| 内寸 | 幅1220 × 高さ1830mm × 奥行1450 |
| 重量 | 約83kg |
| 防音性能の目安 | -30dB程度 |
| 取っ手 | 金属製 |
| 床 | あり |
VQPP1330-GBは、0.5畳ブースというより「部屋の中にもう一つ小さな作業部屋を作る」イメージに近いです。
配信、ゲーム実況、DTM、動画編集などをまとめて行うなら魅力的ですが、価格も設置スペースも大きくなるので、購入前の採寸はかなり重要です。



VERY-Qシリーズ最高峰の製品! もちろん値段も最高峰!笑
さすがにこの値段になると、本格的な防音室ともあまり差がなくなってきちゃうね。
ただ、本格的なものと比べて設置費用とかは掛からないから、その辺をどう考えるかだね。
VERY-Qは賃貸でも使いやすい?
個人的には、VERY-Qはむしろ賃貸生活の人にこそ相性が良い防音室だと思います。
一軒家の場合、多少の音は家族内の問題で済むこともあります。しかし賃貸では、隣室や上下階への音漏れが気になります。逆に、周囲の生活音で集中できないこともあります。
VERY-Qは工事不要の組み立て式なので、壁や床に大掛かりな施工をしなくても防音スペースを作れるのが大きなメリットです。
特に、次のような人には向いていると思います。
・賃貸で歌やナレーションの練習をしたい
・オンライン会議や配信の声を外に漏らしたくない
・周囲の生活音を少しでも減らして集中したい
・引っ越しの可能性がある
・施工型の防音室までは導入できない
ただし、賃貸で使う場合は注意点もあります。
・床の耐荷重
・搬入経路
・設置スペース
・扉の開閉スペース
・管理会社や大家さんとの契約条件
・火災報知器、スプリンクラー、消防設備
・下階への振動
VERY-Qを置けば何をしても大丈夫、というわけではありません。特に歌、楽器、低音、振動は残る可能性があります。
夜間の使用や大きな音を出す用途では、使用時間や音量にも配慮した方が安心です。
VERY-Qと自作防音室はどちらがいい?
「防音室 自作」で調べると、木材、吸音材、遮音シートなどを使って自分で防音室を作る方法も出てきます。
費用だけを見ると、自作防音室の方が安く済む可能性はあります。
ただし、自作には次のような難しさがあります。
・設計が難しい
・遮音性能が読みづらい
・材料選びで失敗しやすい
・見た目を整えるのが大変
・解体や引っ越しが大変
・賃貸では原状回復の問題がある
・消防面や安全面の判断が難しい
VERY-Qは高価ですが、組み立て式で、解体・移動ができるのが強みです。
特に賃貸住まいで、将来的に引っ越す可能性がある人は、完全に作り込む自作防音室よりも、移設できるVERY-Qの方が現実的な選択肢になると思います。
VERY-Q以外の防音室との比較
VERY-Q以外にも、自宅用・賃貸向けの防音室にはいくつか選択肢があります。
ただし、同じ「防音室」といっても、製品ごとに方向性はかなり違います。
本格的なユニット防音室もあれば、簡易的な吸音ルーム、段ボール製の簡易防音室、作業ブース寄りの製品もあります。
ざっくり比較すると、次のようになります。
※価格や防音性能は、公式サイト・販売ページで確認できる情報をもとにした目安です。送料・組立費・オプション費用は別途かかる場合があります。
| 製品・メーカー | 価格帯の目安 | 防音性能の目安 | 組み立て・設置 | VERY-Qとの比較 |
|---|---|---|---|---|
| VERY-Q | 約14〜60万円前後 | -12dB〜-30dB程度 | パネル式。工事不要で組み立て・解体しやすい | 価格・防音性能・移動しやすさのバランスが良い |
| ヤマハ | 約77〜100万円以上 | Dr-35 / Dr-40など | 本格ユニット防音室。運送・組立費は別途 | 性能は高いが、価格・重量・設置条件も本格的 |
| カワイ | 約55〜100万円以上 | Dr-30 / Dr-35 / Dr-40など | 本格ユニット防音室。運送・組立費は別途 | 楽器用途に強いが、VERY-Qより大型・高額になりやすい |
| OTODASU | 約15〜45万前後 | -25dB/-28dB/-28.2dB/-30dB | 組み立て式簡易防音室 | 価格は比較的抑えめ。簡易防音室として比較候補になりやすい |
| だんぼっち | 約8〜13万円前後 | ユーザの実測によると-10dB程度 | 段ボール製。工具不要で軽量 | 安価で軽いが、防音性能は用途を選ぶ。声・配信用の簡易対策向き |
| LightROOM | 約10〜18万円前後 | Dr-15程度 | ファスナー式の簡易吸音ルーム | 防音室というより吸音ルーム。価格は安いが音漏れ対策目的では過信しない方がよい |
| beBase | 約70万円~100万円以上 | Dr30相当 | 六角レンチで組み立て。照明・換気なども搭載 | 防音性能と居住性は高そうだが、価格や設置条件の確認が必要 |
この中で、本格的な防音性能を重視するならヤマハやカワイが有力です。
ただし、ヤマハやカワイの防音室は、価格・重量・搬入・設置条件も本格的です。
賃貸の部屋に気軽に置くというより、「楽器練習用の本格防音室を導入する」イメージに近いと思います。
一方で、だんぼっちやLightROOMは価格を抑えやすく、設置もしやすいですが、音漏れ対策としては用途を選びます。
「反響を減らしたい」「声を少し抑えたい」くらいなら候補になりますが、歌や楽器の音漏れ対策としては過信しない方がよさそうです。
私がVERY-Qを選んだ理由は、まさにこの中間にあると感じたからです。
・本格防音室ほど高額すぎない
・簡易吸音ルームよりは防音性能に期待できる
・組み立て式で引っ越しにも対応しやすい
・重量やサイズも現実的
・宅録や歌の練習に使いやすい
金額、組み立てやすさ、重量、大きさ、防音性能のバランスを考えると、私にとってはVERY-Qが一番ちょうどいい選択でした。
特に賃貸で使う場合は、「どれだけ防音できるか」だけでなく、「搬入できるか」「組み立てられるか」「引っ越し時に解体できるか」も重要です。
その点で、VERY-Qは自宅や賃貸で導入しやすい組み立て式防音室として、かなり現実的な選択肢だと思います。
ちなみに最終的な候補として残ったのはVERY-QとOTODASUの2択でした。
なぜVERY-Qを選んだかというと、マジックテープで色々貼ることが出来る材質だったからです。
マジックテープで貼ることが出来るということは、簡単に解体も出来ます。
手軽さ、そしてさらなる防音性能を目指し、独自の改造を施せるのはVERY-Qしかないという結論に至りました。
とはいえ、改造といえばだんぼっちの独壇場です。
ただ、だんぼっちよりもどうしても高い防音性能が欲しいと考えたわたしは、ある方の記事を参考にしました。
参考:坂下七香さまの記事↓(第一章~第三章まであります)
第一章-宅録声優 坂下七香が自宅収録用の簡易防音室としてだんぼっちを選んだ話
この方の改造はだんぼっちに対して行っています。
ですが、改造方法を見て私は閃きました。(坂下さまの記事内では、VERY-Qは改造が難しいという結論ですが……)



マジックテープを使えばイケる……!と。
結果的にどういった改造をしたのか、詳しくはこちらの記事(準備中)で紹介しています。
そういうわけで、色々検討した結果、私は最終的にVERY-Qを選びました。
VERY-Qのよくある質問
VERY-Qは完全防音ですか?
完全防音ではありません。
VERY-Qは音を小さくするための防音・吸音ブースですが、すべての音をゼロにできるわけではありません。
特に低音や床を伝わる振動は残りやすいです。
歌、楽器、スピーカー音などを使う場合は、使用時間や音量にも配慮した方が安心です。
賃貸でも使えますか?
工事不要で組み立て・解体ができるため、賃貸でも使いやすい防音室だと思います。
ただし、賃貸契約、建物の構造、床の耐荷重、消防設備などによって注意点は変わります。心配な場合は、管理会社や大家さんに確認しておくと安心です。
消防法的に問題はありませんか?
一概には言えません。
建物の用途、設置場所、火災報知器、スプリンクラー、非常照明などの条件によって判断が変わる可能性があります。
特にオフィス、店舗、共同住宅などでは、消防設備や建築基準法の関係で確認が必要になる場合があります。
個人の賃貸住宅で使う場合でも、不安がある場合は管理会社や所轄の消防署に確認するのが安全です。
1人で組み立てられますか?
はい。事実、私は1人で組み立てました。公式では2人以上での作業を推奨しています。
VERY-Qのメリットでもありますが、ファブリック的な柔らかい素材(表現が難しい)で出来ているため、壁などに擦っても傷になることはないと思います。
組み立て時にそこまで気を遣う必要がないのが嬉しいです。
ただ、それぞれの部材は重量はありませんが、天井部分を設置する際はそれなりの身長と腕力が要求されます。
あと、一番重いのは床です。一番小さいんですけどね。
ちなみに組み立て時間は、公式が配信している動画を見ながら組み立てて、およそ1時間強掛かりました。
DIYが得意な人だと、もっと早く組み立てられると思います。
不可能ではないかもしれませんが、安全面を考えると2人以上で作業した方が良いです。
パネルは大きく、重量もあります。倒したり、壁や床を傷つけたりする可能性もあるので、無理に1人で作業しない方が安心です。
工具は必要ですか?
通常のブースセットは、面ファスナーテープを使って組み立てる構造です。
大掛かりな工具や接着剤が不要なのは、VERY-Qの大きなメリットです。
ただし、Gaming Boothなど一部モデルでは、付属の工具を使う作業がある場合もあります。購入前に公式情報や販売ページを確認してください。
夏は暑くなりますか?
暑くなりやすいです。とんでもなく暑くなります。
防音室は気密性が高いため、長時間入っていると熱がこもります。特に夏場、PC、オーディオ機材を入れる場合は注意が必要です。
夏場に一曲歌おうものなら、歌い終わった後には汗だくです笑
定期的に扉を開けて換気する、熱源を減らす、送風するなどの対策を考えておいた方が良いです。
その場合は、かなりお値段は高くなってしまいますが、スポットクーラー(オプション)を取り付けられるVQPP1330-GBが良いと思います。
引っ越しのときはどうなりますか?
VERY-Qは組み立て式なので、解体して移動できるのがメリットです。
ただし、パネル自体が大きいため、搬出入経路や運搬方法も事前に確認した方が良いです。
乗用車だと、後部座席を倒せば1回で全部積めるくらいの量ですね。
引っ越しのときに自分で運んだ際は、プリウスのような流線形のフォルムだと少し無理やり押し込む必要がありますが、ミニバンやワゴンタイプの車両であれば余裕という感じでした。
引っ越しが多い人にとっては、施工型の防音室よりも検討しやすい選択肢だと思います。
まとめ|VERY-Qは型番の意味が分かると選びやすい
VERY-Qは、公式サイトや販売ページの表記が少し分かりづらく、初めて見る人にはかなり迷いやすい製品です。
ですが、型番の意味を整理すると選び方はシンプルになります。
・吸音だけならVQ910/HQ910
・標準的な防音ブースならVQP960/HQP960
・防音性能や耐久性を重視するならVQPP/HQPP960
・広さを重視するならVQP1870/HQP1870
・配信・ゲーム実況・DTM環境を作るならGaming Booth
私自身が購入したのは、VQPP960 Booth Setです。
実際の組み立て方法、防音性能を測った結果、使ってみて分かった注意点については、別記事で詳しくまとめます。
【関連記事】VQPP960 Booth Setの組み立て方法とレビュー(準備中)
【関連記事】VERY-Qの防音性能を実際に測ってみた(準備中)
【関連記事】VERY-Qを改造してみた結果と使ったアイテム(準備中)
【関連記事】VERY-Qで使っている宅録機材まとめ(準備中)

